相続手続きに必要な書類を集めるのは大変?

相続手続きに必要な書類を集めるのは大変?

今回は相続における実務のお話をしたいと思います。

登記に関わらず相続関係の手続きにおいては求められる書類が多くあります。
その代表が「戸籍謄本」です。

皆様一度はご自身の戸籍謄本を取得したことはあるのではないでしょうか。
婚姻届けやパスポートの申請でも提出する書類です。

そもそもなお話ですが、戸籍謄本の役割をまとめてみます。
・生年月日や続柄が記載
・結婚等の入籍を記録
・亡くなられた場合は年月日を記録
上記のことをまとめており、現在だけではなく出生から遡って身分の証明をする公的文書です。
かなりざっくりな説明ですが。

相続手続きにおいては出生から亡くなられた時までの戸籍を集め、身分を証明する必要があるということになります。
と、簡単に言ったもののこの「出生から亡くなられた時までの戸籍集め」が本当に大変なんです・・・・

一言に戸籍謄本といっても様々な雛形があり、戸籍法の改正によりその都度形が変わっていきます。
本籍地の転籍や結婚等で入籍があれば取得すべき戸籍謄本の数も増えます。
全国の役所に郵送請求しなければならない場合もあります。

古い戸籍になると当時の役所の方が手書きで記録したものを保管しております。
これを読み込むのが大変な作業になります。
もはや古文書の解読です(笑)
ちなみにですが私が解読した一番古いものは明治時代に記載されたものを読み込みました。

最近は法務局による無料相談サービスが前より多く活用されており、我々専門家に依頼せずご自身で登記手続きをされるという話をよく聞きます。
司法書士でも骨が折れる作業ですので、ご自身で登記申請をしたことがあるというお客様の話を聞くと素直に感心してしまいます。

一度着手したものの断念した方や、書類を集める時間なんてないよ!という方は沢山いらっしゃると思います。
我々専門家にご遠慮なく相談いただければ幸いです。

洲鎌佑輔

※終活・相続についての問い合わせページもございます。
こちらをご覧ください→https://shukatsu.sugama-law.jp